2013年10月19日土曜日

歴史は経済でかたるか

三内丸山遺跡という縄文時代の遺跡がある

いっときは500人からの人間がすんでいて500年続いた遺跡だということだ

遺跡からはドングリ、クリが多量に発掘され

それが主食であったことを伺わせる。

500人からの人間をドングリ、クリで支えるにはどれくらいの広さの

森が必要か?

ドングリは、アクが強くそのままでは食べられない

あく抜きをするのに長時間水に晒す必要がある

どれくらいの水が必要か

灰でもアク抜きができる

その灰を作るためどれだけの木を燃やさなければならないのか

クリ、ドングリは、稲に比べてどれくらいのカロリーがあるのか

500人の人間が飢えないためにはどれくらいの量が必要か

こう考えた時にわかるのは

原始共産制などというのは全くの嘘であるということである。

厳しい自然の中で生きていかなければならないのだ

手を伸ばせば樹の実が落ちていてそれを食べれば一日が楽しくすぎる世界

そんな世界ではない。誰かがルールを共用し

ルールを破る人間は追放するぐらいの強い意志がなければとてもではないが

集団を守れない。

戦国時代

なぜ室町幕府は弱かったのか

なぜ戦国大名は戦国大名たり得たのか

彼らは戦争だけやっていればよかったのか?

戦争をするには物資が必須だ

その物資を生産、もしくは交易によって得るには何が必要か

戦国を生きる武将はけっしてただの戦バカであったわけではない

経済がわかっていなければとても領国の経営と

物資が湯水ほど必要な戦争など出来はしなかった

江戸時代

諸藩の台所がくるしくなり、参勤交代をゆるめた将軍が居た

その結果どうなったか?

参勤交代の度に潤っていた江戸の街は貧しくなり

大名が金を落とさなくなったため街道は寂れた

一方に良いことをしたと思えば、他方に悪影響がでる。

まさに経済がわかっていなければ幕府の経営も成り立たない。

歴史は、一部の英雄たちがプライドによって作り上げたわけではない

すべて経済によって裏打ちされている

それがわからなければ、現代に起こっている様々な事件も理解できないだろう。

いい年になったけれど最近までわからなかった。

少しづつ学んでいきたい。



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