2011年7月23日土曜日

この人いいこといいてるなぁ・・・乗っているのが毎日新聞ってのが気に入らないけど。

勝間和代のクロストーク:みんなの経済会議/63 安易な消費増税へ、反対多く

●前回の提言
東日本大震災の復興には多額の財源が必要です。政府の復興構想会議は一時的な増税をうたいますが、復興増税は国民の将来のためになるのでしょう か。今の経済情勢で消費税を増税すれば、景気後退と長期的なデフレを招きます。私は「復興国債30兆円」の発行を提案します。多額の国債発行では国債市場 が破綻するなどリスク面をあげて反対する意見がありますが、現実には日本国債は買われ続け、長期金利は下がり続けています。日本は世界最大の債権国であ り、95%を日本国民が持っている債権です。増税すれば確実に税収が増えるわけではありません。震災復興を言い訳にした「増税やむなし」という空気に異論 を唱えてほしいのです。
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復興財源について活発な意見をいただきました。クロストークは賛否が拮抗(きっこう)することが多いのですが、今回は賛成が66%、反対が34% と増税に反対する意見が多数を占めました。特に、政府案の単純な増税や暫定的な増税に異を唱える人が多かったことに強い印象を受けました。
もちろん、増税については、自分たちの負担が増えるということで反対する人が増えるのは当たり前ではないかという意見があると思います。
増税を是とする方の中でも、やはり逆進性が強く、消費性向が高い世代に負担がかかる消費税の増税よりは、資産課税などを強化すべきでないかという意見が多数ありました。
また、復興財源をどこから調達するのか、それを誰がどのように負担するのかについては、世代負担の公平、不公平の問題であるということを看破した 意見も多数寄せられました。特にある程度時限が決まっているものに対して、恒久的な増税を割りあてることへの違和感を表明した方が多かったことも印象的で す。
今回のベストアンサーには、星野行さんの意見を採用させていただきたいと思います。星野さんは子育て世代に強い負担感があり、そのことが日本の少子化の進行を加速しており、それにより国の将来を危うくしているということに強い警鐘を鳴らしました。
特に、消費税は生涯所得で考えれば逆進性が薄れるという識者の意見に対して、本当に必要なのは子育て世代に的を絞った税制であり、その視点が欠けていることに強い違和感を唱えられました。
震災復興に対して、ある程度の国民の負担が必要なことは誰も異議がないと思います。しかし、その負担をどのように工夫して、全世代一律ではなく、より負担能力の高い人に担ってもらうか。
そのスキームとして復興国債や資産課税など、安易な消費税増税にならないような工夫が必要だということは、今回意見を寄せていただいた賛成派、反対派どちらの方も一致していたと考えます。
そして、資金の調達スキームについては、政府紙幣の発行や民間からの復興ファンドの募集、相続税優遇をした国債の発行、損金算入可の減税国債の発行、円高是正による税収増など、さまざまなアイデアが寄せられています。
ぜひ、これらのアイデアを荒唐無稽(むけい)とするのではなく、さまざまな工夫をひとつひとつ、真摯(しんし)に可能性について政府側でも考えて ほしいと希望します。イノベーションは単に製品・サービスにとどまるのではなく、政府の財政をどのように工夫するかということについても適用できるはずで すから。(経済評論家)

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