2011年10月30日日曜日

【TPP】交渉参加のニュースを考える。

野田首相、TPP交渉参加の意向固める 11月のAPEC首脳会議で関係国に交渉参加を伝達へ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20111029-000...

かなり飛ばしの捏造臭いです。




以下引用
政府関係者によると、野田首相は、TPP参加に慎重な鹿野農水相と、10月だけで数回極秘の会談を重ねてきた。
鹿野農水相は、最終的に交渉参加を容認する考えを示唆し、これを受けて野田首相は、APECで交渉参加を表明する意向を固めた。
引用ここまで

まず政府関係者というのが怪しい。具体的な名前ではない。
これでは「人に聞いた話によると」というのと全く変わらない。

つぎに「鹿野農水相と極秘会談を・・」というところも怪しい

極秘という言葉がそもそもあやしすぎるし

この記事だと野田総理大臣、鹿野農水大臣だけで

TPP参加を決めてしまったということになってしまうので

党内で意見集約を図っている推進派さえ裏切る行為にきこえます。

言ってみれば「秘密にふたりできめちゃった!」的な内容ですね。

そう考えるとめちゃくちゃ幼稚な内容の記事によめます。

次に鹿野農水大臣の発言履歴から考えると

TPP交渉 農相、慎重姿勢変えず 参院農水委 (10月28日)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_...

引用ここから

鹿野道彦農相の所信表明に対する一般質疑を行った。農相の環太平洋経済連携協定(TPP)への考え方を問う声が与野党から相次いだが、農相は情報開示や国民的議論の必要性を指摘するなど、従来の慎重な見解を繰り返した。

引用ここまで

国論二分の表れ 農相 (10月29日)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_...

引用ここから

「<前略>国論が二分されていることが数字の上でも表れたと思う」と述べ、期限を区切って結論を急ぐことに強い懸念を示した。また、「東日本大震災からの復旧・復興や原発事故対応に全力を挙げ、TPPは国論を二分している状況を、率直に米国側に話すことも必要だ」と強調した。

引用ここまで

もちろん、主義主張が変わるってことも考えられるけれど

ここまで身長って言っていた人が変節したということになりますよね。

しかもJAの請願書に名前を連ねています。

相当な裏切り行為ですね。

政治家としてと言うより人としてどうなのかのレベルです。

(そんな民主党議員ばかりですので、ありえるっちゃあり得るだろうけれど、

民主党の中では鹿野農水大臣は未だ良識派だと思っておりましたので)

もっとも疑わしいのは現在深夜の0時を超えているのですが

FNNしかニュースソースがでてこないことです。

同じ時間帯でTPP関連のニュースは

山田・前農相、野党各党とも連携しTPP反対へ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111029-OYT1T0078...

「10年で2.7兆円」の経済効果は小さすぎ? TPPの政府試算に波紋
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/111029/fnc111029215...

ぐらいで、その後FNNの同系列のMSN産経もこのニュースは報じていません。

ネット内を見渡してみても、FNNの他の放送局でニュース速報が入ったとか

その手の話は聞きいてません。

やはり「飛ばし」ではないのでしょうか?

ハッキリ言うと、FNNのニュースを聞くまで

推進派の立場はかなり苦しくなってきていると踏んでいました。

先ほどあげた読売新聞のニュースでは山田前農水大臣が

「国民新党、社民党に加え、自民党、公明党、たちあがれ日本、共産党で慎重な対応を求める議員集会を予定している」

と発言し党派を超えた反対派が出来上がるということで反対派が一層まとまり、

請願書が議決されやすくなったなと判断していました。

そして参加決定というニュースを除いて本日最大のニュースはこれです。

TPP:連合会長、慎重対応求める - 毎日jp(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/today/news/20111028k0000m010051...

これ大きいですよ。いままで賛成派だった民主党のバックの連合が慎重な対応を求め始めてきたのですもの。

推進派にとって見たら一番痛いニュースではないでしょうか。

結果としてFNNのニュースがもたらすものは

まず、日和見の慎重派の離脱はありますね。

JAの請願書に名前を連ねている人たちは言質を取られているのでそう簡単に離脱はしないでしょうけど

国会議員だけを見ていればこれで十分役割を果たしそうなニュースソースではあります。

ところが国会議員以外の反対派の農家、全国の市町村、日本医師会、反対している国民たちには

全く逆効果で火をつけてしまったようなものです

特に、農家の方たちは仕事が奪われるということで並大抵の憤り方ではありません。

おそらく、明日のデモはすごいことになると思います。

タイミング的に見ても今回のFNNのニュースは疑問符がつきます。

明日は当然JAが鹿野農水大臣に確認を取るでしょうし、

その結果その事実がないということになれば矛先がどこに向かうかわかりますね。

反対派の台頭に焦って捏造した結果、FNNのニュースソースの信頼性を下げただけのように思えます。

推進派にとっても激しい反対運動が起こるので決してプラスには働いていないように見えます。

色々言っても始まりません。全ては明日判明するでしょう。

かりにFNNのニュースが事実の報道であっても我々のやることは全く変わりません。

TPPの批准は早くて衆議院選挙直前です。その時までに反対派の政治家を揃えて

批准をさせない。また反対派の国民を増やしていく。それだけのことです。

さすがにちょっと慌てましたが冷静に考えてみれば大したことはありませんでした。

この手の怪情報これからもどんどん出てくるでしょう。

情報力を高め慌てないようにしなければなりませんね。

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