2012年6月25日月曜日

ダウンロード禁止法について考える

※これはmy日本の日記からブログ用に一部書き換えた日記 です。

(コンテンツ業界とは、まぁ音楽や映像を作成し流通させ売ることを目的とした業界・・・くらいに捉えてください)

今回は理屈とかデータに基づいた日記ではありません。

あくまで青エプロン個人のたわ言として軽く読んでいただければ幸いです。

・コンテンツ業界の成り立ち

流行歌というものは今のように録音技術がない時代

みんなが歌って広まりました。

お金を払って歌を聴くというのは一部の金持ちの娯楽や

お祭りか何かの特別場所で行われるものだったのでしょう。

そこに興行を生業とするものたちが発生して行ったのでしょう。

やがて録音技術ができ、機械で音が再生できるようになったときに

興行を生業とする人たちからコンテンツを集めて流通販売する人たちが出てきたのでしょう。

コンテンツ業界の発生です。

やがて、レコードなどの機械が大衆化したときに

市場は爆発的な勢いで大きくなります。

やがてコンテンツ業界はコンテンツを集めて販売することから自分たちで作り出して

それを売ることで産業が発展していきました。

人々は、業界の作る魅力的で良質のコンテンツを競って買いました。

なぜなら、コンテンツ=情報はお金を払わなければ手に入れる手段がなかったからです。

良質のコンテンツであればそれが多少高い値段でも売れ、

コンテンツ業界をさらに発展させていきました。

この段階でコンテンツ産業は、コンテンツの作成と分配作業という社会的な役割を担ったわけです。

社会がコンテンツ産業を必要としたのです。

やがてコンピュータという機器の発達により、

音楽を作るということはそれほど大変ではなくなっていきました

音源や録音編集機器はコンピュータに取って代わられ

それほど高い機器をそろえなくても安価に音楽を製作できるようになっていきました。

しかしあくまでそれは一部の人間の個人的な楽しみとして終わっていました。

音楽を作ってそれを一般に流通させるということは膨大なコストがかかるので

コンテンツを作成し流通させる側の立場はまだまだ強かったのです。

いくら良いミュージシャンや作曲家がいても

コンテンツ業界が光を当てなければまったく世の中に知られることはありませんでした。

コンテンツ業界は絶大な力をもっていました。

今現在のコンテンツ業界の人たちの頭はここで止まっているのでしょう。

・パソコンの進化とインターネットの出現

さてここにパソコンの発達とともに出てきたのがインターネットです。

出てきた当初は、文字情報を送るのがやっと。画像はほんとにちっちゃな画像。

音楽といえばパソコンの内臓音源を使用するためMIDIを使ったちゃちなものその程度でした。

90年代のパソコンでは1メガバイトの画像を開くと良くパソコンがフリーズしてしまった記憶があります。

しかしパソコンの高性能化とブロードバンドの普及にともない

動画や高音質のが低コストで手に入れるだけではなく発信することも容易になったのです。

音楽や映像がネットの中に流れこむのは必然だったのでしょう。

なるほど違法なアップロード、ダウンロードが横行するようになりました。

コンテンツ業界は危機感を持ち始めました。

しかし、それ以上に今まで埋もれて見向きもされなかった才能が

安価な流通方法であるインターネットを通じて知られていくようになりました。

”初音ミク”などはそれの代表格でしょう。

誰かが音楽をつくり、それを”初音ミク”に歌わせ

それに別の誰かが映像をつけていく。

それがネットを通じて行われ、さらにネットを通じてどんどん広まる。

できの良いコンテンツは何度も何度も繰り返し再生されます。

いままで、コンテンツ業界が大金をかけて行ったプロジェクトが安価に作成されしかもそれが無料で手に入るのです。

コンテンツ業界が担っていた社会的意義がパソコン・インターネットをつかう一般人に奪われたのです。

そして、まずまちがいなく本人たちは否定するでしょうが

コンテンツ業界はコンテンツを作り出し流通させるという社会的な意義を完全に喪失しました。

本来コンテンツ業界が危機感を持たなければならなかったのは

違法ダウンロードではなくここの部分でしょう

コンテンツ産業は出来の良いコンテンツも多数作り出しましたが、

自分たちこそが音楽を作っているとの傲慢さゆえ

それ以上に「これにお金を出すの?」と疑問のつくものも流通させました。

そんなコンテンツでも多数の人間がかかわっている以上売っていかなければなりません。

多数の人間を養っていかなければならない高コスト体質のためにさらにコストをかけ、

流行すら捏造して強引に人々に売りつけてきたのです。

ところがパソコンの発達とインターネットの普及により

数人の才能があれば無料でコンテンツを発信すること=流通させることが可能になったのです。

そして多くの魅力的な才能が無料コンテンツを通じて世の中にではじめました。

コンテンツ産業で働く大勢の人間たちは不要となったのです。

不要になったという言い方はあまりなので言い換えれば、

アマチュアがプロ並みの仕事をするようになりプロの存在意義が失われたのです。

youtubeやニコ動で自身の作品を発表している人たちにとってお金は2の次です。

いかに自分のつくった作品が繰り返し再生してもらえるかです。

いかに一般の人に受け入れられるかそちらに主眼が置かれています。

売らなきゃいけないプロとお金にならなくてもみなに見てもらえればいいアマチュアと

・・・コストと志の高さでは全く勝負になりません。

失われた自分たちの立場を元に戻そうとするための今回のダウンロード防止法案なのでしょうが

今まで語った点から、過去の遺産で食いつなごうとしていることが明らかだといえます。

もはや一番金の取れたところは無料のアマチュアたちに侵食されてしまっているのです。

ただダウンロードを禁止するだけではなく

魅力的なコンテンツを作り出しなおかつそれを上手に売っていく方法を考えなければ

こんな法律があったって衰退していくだけの業界でしょう。

まぁお馬鹿な法律を平気で作るアメリカだったら

「素人がインターネットで自分の曲(作品)を発表してはいけない」

とする法律を大真面目で作りそうで怖いですね。

・・・現実にありそうに思えてきた(汗)

日本でこんな法律が検討されたら憲法違反をたてに徹底的に阻止しなければなりませんね。

・コンテンツ業界のこれから

同じ事を繰り返しますが、コンテンツ産業は社会的な意義が失われているのです。

存在しなくてもいい、国民を縛る余計な法律を作ろうとするだけ

コンテンツ業界の存在が害悪といっても言い過ぎではないでしょう。

そんなコンテンツ業界が生き残る方法として

あまり感心しませんがジャニーズやAKB商法はそのひとつでしょう。

あれは音楽ではなく、自分たちファンが彼ら彼女らを支えているという夢を売っているのです。

支えられるなら音楽である必要はありません。

一口いくらの応援券でも作っておまけにCDでもわたせば手っ取り早いと思うのですがネェ

あぁすでにそうなっているのか・・・(苦笑)

あとは写真集とか映像特典をつけるなどのおまけ商法もありますネェ

どちらも音楽を売っているとはとてもいえません。

そんな売り方です。音楽そのものの扱いは知れています。

残念ですが私はここ1,2年、最近のヒット曲というものをまったく知りません。

最近知っていいなぁと思う曲は

今までしらなかった過去の曲か、

比較的コンテンツ業界のしばりから自由であるように見えるアニメの主題歌

さもなければ、初音ミクの曲か、ネットで素人さんが歌っている曲ばかりです。

もちろん私が音楽情報の弱者だからかもしれません。

所詮、ファンにおんぶに抱っこや音楽以外の部分で勝負するということは

コンテンツ業界にとっては邪道でしょう。

出して一週間もたたないうちに忘れ去られてしまう新曲のどこに音楽的な価値があるのでしょう?

コンテンツ業界そのものがもはや力がなくなっている証左ともいえるでしょう。

コンテンツ業界が本当の意味で生き残っていけるひとつの可能性として、

録音された音楽ではなくライブなどの生の音楽があります。

生演奏で聞く音楽の価値は決して失われていません。

そこには多くのプロが携わることのできる部分が本当にたくさんあります。

結局、コンテンツ業界は先祖がえりをして興行をおこなう業界になっていくのでしょう。

録音されたCDやMP3などの音源は興行の宣伝につかうため

 無料で配っていく羽目になっていくのでしょう。

自分たちがダウンロードを否定しながら逆にダウンロードに頼らざるをえなくなります。

・・・・まぁ馬鹿な話ですね。

コンテンツ業界は流行は自分たちが作っているとして隆盛を誇っていたかつての栄光から

いまや、著作権などの利権をたてに国民を弾圧する迷惑業界に成り下がってしまいました。

コンテンツを流通させるという社会的な意義もインターネットの普及により失われているので

どんなにがんばっても衰退していく産業に間違いありません。

かといって音楽がすたれるか?

音楽=コンテンツ業界ではありません。

国民にとってはた迷惑なコンテンツ業界がなくなるだけで

今までコンテンツ業界が光を当ててこなかった一般の人たちが作り手となり

それをインターネットで発信することで

魅力的な音楽は益々増えていくでしょう。

音楽はパソコンの技術の進化とインターネットの発達により

矮小なコンテンツ業界から開放されたのです。



つまんない自説をながながとよんでいただきありがとうございました。

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