お恥ずかしながら中学生の社会科レベルで勘違いしてました。
解散権は内閣総理大臣の専権事項だと思い込んでいました。
ところが
原文ではこうなっています。
憲法第七条
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
<中略>
三 衆議院を解散すること。
<後略>
「内閣の助言と承認」ということは、
内閣総理大臣が勝手に決められるわけではなく
閣議決定を経て決まることなのです。
解散権が、内閣に属するか内閣総理大臣に属するか
これ非常に大事なところなんですね。
閣議ということは、全員一致で決めなければならないということで
解散にひとりでも反対の大臣がでてきたら
総理大臣は、その大臣を罷免して閣議決定をしなければなりません。
反対する大臣を罷免することができるから
総理大臣の専権事項と言われているわけですね。
反対する大臣が一人や二人なら罷免も有効でしょうが
かりに半数の大臣が反対した場合はどうなるでしょう?
反対する全員を罷免できるのでしょうか?
理屈から言えばできるのですが・・・
実際に解散出来なかったことが二回ほどあります
三木内閣と海部内閣です。
衆議院解散権は衆院選候補の公認権限を持つ首相擁立与党の幹事長によって抑制されるケースもあり、政権基盤の弱さから解散権を行使できなかった総理大臣も存在する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%86%E8%AD%B0%E9%99%A2%...
野田佳彦が民主党内でどれだけ力があるか?
9月の代表選で20人の推薦人を集めることができなくて
「言うだけ番長」から推薦人を借りた。
こんな記事もあります。
首相と執行部に3つの溝…幹部「野田グループは20人程度」
http://netouyosyoko.blogspot.com/2012/03/blog-post_08.html
党内で首相を支える野田グループは20人程度しかいない。
つまり党内の基盤は脆弱です。
そしてwikiの記事であったようにキーパーソンは
与党の幹事長「輿石東」ということになります。
さて、この人消費税増税にどういう立ち位置でいるのか
マスコミはあまり情報を出していませんね。
昨年末の12月29日の「社会保障と税の一体改革の大綱」決定時に
輿石東氏は、地元の山梨県に帰ってしまったという話です。
あと決定的だったのがこの自民党とみんなの党の記録です。
1月29日の自民党総裁の定例記者会見からです。
質疑応答
Q:本日、幹事長会談が開催され、民主党からは社会保障と税の一体改革について、与野党協議の呼びかけがありましたが、今後の自民党の対応をお聞かせください。
A:事前協議の呼びかけはまったくなかったと聞いています。むしろ、事前協議は求めないという趣旨だったという報告を聞いています。今までのご議論は何だったのかと思います。その他の案件については、すでに今までも協議していますので、それはそれで協議をしていただいたらいいと思います。やはり、どのように国会を運営していくかという、全体の設計が非常に不十分ではないでしょうか。
みんなの党江田けんじ議員の日記からです。
いやあ素っ気なかった。やる気なしだね・・・与野党幹事長会談
http://www.eda-k.net/column/everyday/2012/01/2012-01-20.html
税と社会保障については国会の論議の場できっちりとやっていきたい(「与野党協議」とは言わなかった。与野党協議はあきらめた様子)。
二人共同じ事を書いています。つまり消費税増税については
輿石東氏は一歩引いた立場にいるということなんでしょう。
江田議員については、みんなの党に有利なことしか言わないのであまり信頼がおけませんが
谷垣総裁は、決して人を貶めるような流言を言われる方ではありません。
もともと輿石議員は小沢派でしたよね。
党内の法案提出に向けての手続きが全く進んでいないとの記事もあります。
消費税攻防~手続き論の手続き進まず 民主党執行部は逃げ腰
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120308/stt12030822...
おまけに、輿石幹事長解散権を行使させないために
一票の格差の是正まで放り投げてしまいました。
これはどうも民主党は野田佳彦を見捨てたのではないかとの推測まで出来ます。
解散総選挙を切に望む我々にとったら非常に困った事態です。
野田総理大臣の解散権が封じられたのです。
野田内閣は、早ければ増税法案が出せなくて3月末で退陣になるかもしれません。
おそくとも5月の増税法案が否決されて退陣という動きになっていくのでしょう。
もちろん与党と閣僚からの猛反対で解散総選挙なんてできません。
ただの退陣です。
しかし、民主党政権は続きます。
小沢一郎が来年まで行くぞと豪語したとかしないとか。
その言葉が真実味をおびはじめてきました。
ただ、次の総理大臣はいいとして、すでに大臣になるタマがいないという
(というより今の大臣達も相当アレなんですが・・・)
致命的な欠点を持っています。
また特例公債法案というアキレス腱も抱えてしまいました。
これ野田総理の首一つではとても済まなくなってきてはいます。
8月くらいまでで何とか選挙になりませんかね。
あー、一部報道にある話し合い解散。
あれ全くありません。総理大臣、副大臣が否定しているし
自民党の谷垣総裁、石原幹事長だって否定している。
それを証明する記事なんて山のようにある。
話し合い解散は、他に手のなくなった財務省の妄執以外の何者でもないでしょう。
国家公務員のエリートさんたちは異性と付き合ったことがないと見えます。
いや地位を目当てに寄ってくる異性はたくさんいたのでしょうが
恋の駆け引きはきっと無縁だったのでしょう。
ダメになったときはすぐに引かないとダメです。
そうすれば、次への展望が開けます。
また付き合うことがあるかもしれない。多少は可能性が残ります。
いつまでも未練たらしくしていたら、相手におもいっきり嫌われます。
二度と相手にしてもらえません。
もう既に国民に徹底的に嫌われたようですから遅いでしょう。
当分消費税増税なんて口にできなくなるでしょう。
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