2012年1月13日金曜日

グローバル化と規制緩和と地方分権

いつの頃からか

グローバル化と

規制緩和と

地方分権は

いいものだと錯覚していました。

ところがここへ来てどれもが国を壊す恐ろしい思想だということに気が付きました。

グローバル化

これを推し進めれば、我々中間層の給料が

果てしなく発展途上国の給与所得に近づいて行きます。

一人あたりの生産コストが違うのです。同じ土俵に乗られたら

喧嘩になりません。

いつの頃からか日本人の給与所得が上がらなくなってしまいました。

政府とマスコミは、もはや右肩上がりの時代ではないと説明しました。

給料が上がらないどころか、日本の誇る優れた医療制度、年金制度すら

ワールドスタンダードではないという理屈で削減され始めています。

日本の厳しい労働三法もグローバル化という理屈で無視され始めています。

小泉改革で、規制緩和は正しいことだと思い込まされました。

確かに、大店舗規制法の撤廃で近くに大きなスーパーが出来て

買い物が便利になり、さらに物が安く売られるようになりました。

その結果、地元の商店街がシャッター通り商店街という有様です。

また、今まで免許制だった酒類の販売が規制緩和で比較的簡単に取れるようになりました。

最初は、地元の酒店がコンビニになり、その内に便利なところに新しいコンビニが出来て

以前のコンビニが潰れ

古くからの酒店がなくなりました。

地方の商店街は壊滅状態です。

そのぶん当然雇用もなくなりました。

若い人達は、車を持っているからいいです。

ところが、お年寄り達は、車を持っていないので近くの商店街がなくなれば

生活できません。商店街がなければ、当然そこに行くためのバスも廃止されます。

結局行政が、高いお金を払って

お年寄りのためだけに利用者の少ないバスを運行することになりました。

地方分権高齢化社会に向けて体力のある大きな市町村を作るための市町村合併

3,000あった市町村が、1,500にまで減りました。

結果、元町村があった地域の雇用がなくなり

町村から仕事を請け負っていた業者もいなくなり更に雇用がなくなり

元町村から、人が流失しました。

そして、出ていくことの出来なかったお年寄りが残され

「限界集落」と呼ばれるものができてしまいました。

限界集落を解消するためには、更に市町村合併を進めて

効率の良い社会を作る必要がある・・・・・国はそう説明します。

マッチポンプです。

確かに、行政の事務には効率化が大前提です。

しかし、行政自体に効率化が必要なのでしょうか?

効率のよい行政とは、めんどくさいことをすべて投げ出すことです。

ということは、体の不自由な方、お年寄りを捨てれば

効率の良い行政ができます。

なにより、そんなものにお金を遣うことは非効率です。

小さいお店は必要ありません。

小さいお店は非効率で、コストも掛かります。

そんな店潰して、大きなスーパーが一店あれば問題ありません。

医療費と、年金は非効率です。

また、労働三権も非効率です。

できるだけコスト(給料)を安く抑えて

生きていくのにギリギリなお金を支払うのが効率的です。

効率のよい社会とは

1%の金持ちが99%の人間を

生きていくのに最低限の生活を保証することです。

生きていくというのは食べるだけ、

生きる楽しみなんて非効率なこと、とんでもありません

もちろん、言論の自由、生活保護、非効率過ぎます。

第一なんで金持ちが自分の収めた税金で生活保護をさせなければならないのでしょう?

医療費だってそうです。お金のある人間が医者にかかれば良い

お金のない99%の人間が怪我をしたり病気になったら

勝手に死ねば良い。だってそんな人間すくったって効率が悪いだけでしょ?

・・・・・

私は、左翼ではありません、どちらかと言われれば中道右派です。

しかし、最近のグローバル化、規制緩和、地方分権を見ていると

1%の人間が99%の人間を支配するのに便利な社会にするとしか思えないのです。

私の感覚がおかしいのでしょうかね?

0 件のコメント:

コメントを投稿