2011年12月30日金曜日

【消費税増税】野田、反対派を説得できず。

野田首相“まとまりました”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111230/t10014984761000....


野田総理大臣は、29日夜、民主党の税制調査会への出席を終えたあと、記者団が、「消費税の引き上げを巡る議論はまとまったのか」と質問したのに対し、大きくうなずいて、「はい、まとまりました」と述べました。
民主党の藤井税制調査会長は、会議のあと、記者団に対し、「最後まで反対した議員は1人もいなかった。野田総理大臣は、年内に社会保障と税の一体化を推進して、社会保障の充実と安定をはかるという信念のもとに、当初はいろいろと距離があった党内をまとめるために、大変な努力をしたし、それができたのは野田総理大臣のまったくぶれない態度だったと思う。今年度内に法案を提出するということと、野党との合意はどうしても実現しなければならないし、我々が一層努力しなければならない」と述べました。

どう見てもまとまっていないのに相変わらずの”大本営発表”ですね。

党内亀裂の深刻さ露呈 野田首相の求心力低下
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/111230/plc11123001...

首相を前に、反対派は「(民主党政権の)4年間は増税しないと言っていたはずだ」などと質問をぶつけた。首相が平成21年税法付則104条を持ち出して「来年3月までに関連法案を提出しないといけない」と理解を求めると、反対派は「役人の理屈だ」とまで厳しいヤジを浴びせた。
 執行部側が「首相へのヤジは控えて」と言えば別の議員が「朝鮮労働党になったのか」と吐き捨てるなど、感情むき出しの対立の様相になった。

(下線部は笑いどころですね)
時事ドットコム:反対派退席「不信任だ」=民主に禍根、分裂含み-消費増税
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011122900975&j4=&m=r...

首相は消費増税の実施時期を半年先送りする妥協案を提示し、藤井裕久税調会長への一任を求めたが、山田正彦元農林水産相ら反対派は納得せず、「これ以上議論しても無駄だ」として退席。山田氏はこの後、「(このままでは)離党者が出る。法案が提出されるとき、それぞれが考えるのではないか」と語気を強めた。別の反対派議員は「政局だ。野党が内閣不信任決議案を出せば、可決する」と、倒閣の可能性に言及した。

党内意見を一本化できたとは言い難いです。

議員たちを一室に閉じ込め、今日と決めないとここから返さないぞとの

マルチ商法まがいです。

もっともマルチ商法の親玉が大臣やっている政党だから当たり前でしょうが。

年内に、党内の意見を取りまとめるといった手前上

どうしても昨日決めなければ総理大臣のメンツが立たなかったのでしょう。

どうも野田総理大臣というのは自分の発言で自分の首を締める傾向があります。

本人は、重い発言をしているつもりなのでしょうが

守れそうにもない発言をすることで、発言自体が軽くなってしまう。

政治家としての資質が全く無いように見えるのですがどうでしょうね。

年内の意見集約のためにまた出来もしない約束を幾つかしたようです。

一体改革の民主党案は「自ら身を切る改革を実施したうえで消費税率引き上げを実施すべきだ」と記した。

しかし、直後に

執行部はハードルの高さを知るだけに「それが実現しなければ、消費増税関連法案を国会提出できないわけではない」と予防線を張る。

http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=969...

もはや、何をかいわんやです。

これで、慎重派に対して、法案提出に賛成しない口実を与えてしまいました。自分の首を待たしめたようです、

増税法案を通すためだったら何でもありです。

正確には自分の我をとおすためと言い換えても間違いではないでしょう。

法案が成立しなかったら自我が崩壊するんじゃないでしょうかね。

野田総理大臣、精神的に幼稚ですね。
今回の党内の合意(といえるかどうか)も
彼の精神的な満足のために反対派も妥協したといえるでしょう。

一方で、やはり10人規模の離党がこたえたのでしょう、

また朝令暮改を行うつもりです。

東京新聞:八ッ場予算執行に条件 首相「裁定案クリアを」:政治(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011123...

野田佳彦首相は二十九日の民主党税制調査会と社会保障と税の一体改革調査会の合同総会で、建設再開の方針を決めた八ッ場(やんば)ダム(群馬県)への対応について、藤村修官房長官が再開条件の裁定案として示した流量の再検証などが完了しない限り、予算は執行しない考えを明らかにした。

・・・私は今回離党の11名については、

八ッ場ダムはきっかけに過ぎず

八ッ場ダムの問題が無くても遅かれ早かれ離党したものだと考えています。

つまりは、泥縄で

逆にせっかく決まった再開方針を覆す(に近い)わけですから、

流域住民、市町村長、都県知事に猛反発を食らうことは想像に固くありません。

実施時期については半年送らせて

14年度の4月からと15年の10月からとしました。

たしか「待ったなし」でしたよね?

半年待てるならもっと遅らせてもいんじゃないのか!

という国民の反発意見が出てくるのが眼に浮かびます。

しかも、これ4年間消費税を増税しないという

マニュフェストを守るためといった説明がついています。

子どもの理屈です。

確認するのも馬鹿馬鹿しいので調べもしませんが

たしか4年間は、

消費税増税の話を一切しないという事ではなかったのですかね。

また、予想したとおり、所得税の最高税率を5%上げて

低所得者層の理解をえるという話は

政府税調で検討している所得税の最高税率引き上げについては「富裕層に絞って一定の負担を求める」との表現にとどめた。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20111230ddm001010038...

大幅に後退しました。

だいたい増税の不公平感を他の増税で埋めるなんて方法は無理があるのです。

ハッキリ言います。

昨日の民主党の増税に対する意見集約は

首相の言葉を守るためだけの茶番で、全く何も決まっていないです。

この事を愛媛新聞は社説の中で鋭く指摘しています。

愛媛新聞社ONLINE 消費税増税 見飽きた「民主党方式」の不毛
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/shasetsu/ren017201112307...

何の根拠も成算もない期限を区切っては、その期限に追われ自縄自縛となり、土壇場で紛糾。いたずらに時間を空費し、つぶれるか、もしくは当初の理念とまるでかけ離れたものができあがる―。この1年と言わず、政権交代以来いやというほど見てきた「民主党らしい」光景が、また飽かず繰り返されている。 
 社会保障と税の一体改革の大綱素案のうち、消費税率を2013年10月に8%、15年4月に10%と、2段階で引き上げることを柱とする「税制改革」案が示された。しかし離党者が続出するなど激しい反発が続き、党と政権が大きく揺らいでいる。 
 党内の意見集約の遅れによって、野田佳彦首相が「貫いた方が勝つ」「ぶれはない」と再三強調し、年内の取りまとめを強く指示してきた政府・与党としての一体改革大綱素案の決定は、越年がほぼ確定的となった。 
 「年内」という期限は野田首相が切った目安であり、多少のずれに目くじらを立てる気はない。しかし、首相としての見通しの甘さと、締め切り間際になって混乱し、重大事が骨抜きにされていく不毛な「民主党方式」の政治を、一向に改善できない政策推進力のなさは看過できない。 
 過去の失敗に何も学ばない稚拙な政治からいつ、脱却するのか。国民の忍耐も、そろそろ限界に来ている。 
 消費増税は、あまり政策目標を明示して来なかった首相の、数少ない「公約」。既に6月、一体改革原案に「10年代半ばまでに段階的に10%に引き上げ」と明記され、一足早く今月まとまった社会保障改革案や12年度予算案にも、あたかも既定路線のように織り込まれていた。 
 だが、時期や幅を具体的に示したのはおとといが初めてと、いかにも遅い。低所得者への配慮や、経済の急変時に増税を一時凍結する「検討規定」、税収のうち国税分は全額社会保障経費に充てることなども記されたが、国民生活への影響の甚大さを鑑みれば十分な準備と説得材料が調っているとは言い難い。 
 財政再建を声高に言いながら、一方で八ツ場ダムや整備新幹線といった大型事業を再開させ、国会議員定数問題や国家公務員給与削減などの改革を後回しにしているようでは、党内はおろか国民の理解も到底得られないだろう。といって、選挙目当てで文言ぼかしに腐心したり、一刻も政治の停滞が許されないこの時期に離合集散で浮足立つ議員ばかりでは、まともな議論は期待できそうにない。 
 年の瀬の醜態を省みて、政権与党として責任ある行動を示さなければ、増税案そのものはもちろん、政権や民主党も存亡の機を迎える。そのことを、忘れてはならない。

おそらく、消費税増税問題で野田政権は支持率をますます下げるでしょうし

解散に追い込まれるのは間違いありません。

増税一直線の馬鹿な首相とマスコミを総動員して成立しなければ、

続く政権も恐ろしくて5年やそこらは増税できないでしょう

またそうしていかなければなりません。

拙文長々とお付き合いいただきありがとうございました。

【マスコミウォッチ】離党問題 29日

昨日は、ついにというかようやっと9人の離党者がでました。

野田政権を応援しているマスコミが一斉に離党者を非難するかとみていたら

どうも新聞社で評価が割れているようです。

ゴミ売り(読売)新聞の記事です。

小沢氏、グループから8人離党を渋々「黙認」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20111229-OYT1T0014...

集団離党した衆院議員9人は、鳩山元首相グループの斎藤恭紀衆院議員を除き、内山晃衆院議員ら8人が小沢グループだ。離党者の中には、元代表が今後合流し、「小沢新党」に発展することに期待をかける向きもあるが、小沢グループ内では「来年9月の党代表選に向けた多数派形成が最大の課題だ」との声が強い。

解散風が吹き始めているこの時に、
空気を読まないで来年9月の民主党の代表選の話をしており
しかも小沢代表は受身で渋々承知したとの書き方。

特に離党者に対して批判的な記事ですね。

侮日(毎日)新聞はめずらしくというか、冷静なコラムを載せています。

クローズアップ2011:民主離党組、新党へ 消費増税、党分裂含み
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20111229dd...

 来年の通常国会に消費増税法案を提出する方針の野田政権に対し、自民、公明など野党は衆院解散・総選挙を求める姿勢を強めており、来年中の「消費増税解散」が真実味を帯びて語られている。離党届を出した9衆院議員のうち6人が当選1回で、選挙基盤の弱い若手議員の危機感も背景にあり、小沢元代表側には消費増税解散をけん制する思惑もあるとみられる。


こちらのほうは来年の解散を見込んで、

小沢一郎が仕掛けた民主党分裂時の小沢グループの受け皿だとの味方です。

内山氏はもともと石原慎太郎東京都知事を党首とする新党構想に参加する構えだった。しかし、26日深夜、東京都内の衆院議員宿舎で国民新党の下地幹郎幹事長と会い、「小沢元代表から呼ばれた。新党の代表になれと言われた」と伝えた。

まるで、小沢の指示で新党を立ち上げるかのような内容となっています。

あんがい、離党を止められない小沢一郎が、

苦肉の策として、離党者にも影響力を残したいための新党立ち上げという所が

真相ではないのでしょうか?

さて、離党の影響です。

三原じゅん子参議院議員はオフィシャルブログの中で、
http://ameblo.jp/juncomihara/entry-11119352793.html

「いやいや、、、、約400人もいるのですから蚊に刺された程度でしょう。」

とたいした評価をしていません。

確かに、人数のみに注目すればそうかも知れませんが

マスコミをこれ程賑わして、衆議院で300人も抱える政権与党からの

10人程度まとまっての離党、しかも状況次第ではまだまだ続きそうです

野田政権が党内の支持を失っていると

大きく国民に周知してしまいました。

これはものすごく大きいことです。

消費税増税、TPPに対して国民は激しくNOと言っているだから

安定多数の政権与党から離党する人間が出ているのは当然です。

国会議員に対する圧力は凄まじいのでしょう。

皆さんの行動が功を奏しているのです!

マスコミや評論家はあえて無視する傾向がありますが

すでに、野田政権のネット上の支持率は、あの菅政権をしたまわり

10%を割っています。

http://news.ameba.jp/20111228-285/

http://seiji.yahoo.co.jp/vote/result/201111170502/

アレほど最低といわれた菅政権の後をついだ野田政権が

わずか3ヶ月ほどで菅政権よりも酷いとの烙印を押されたのです。

さて、マスコミが次に行う野田政権の支持率はどれ位になっているでしょうか。

2011年12月29日木曜日

3月解散の予測

今現在民主党は、消費税増税の素案づくりをしています。

おそらく、何らかの形でまとまって国会に提出するのでしょうね・・・

案がまとまらなければどうするのでしょう?という疑問は脇においておいて

小沢一郎ら反対派は、一定の条件をつけてここの段階では鉾を収めると仮定します。

で今現在民主党の執行部では1月23日!に通常国会を招集する検討をしています。

・・・なんというか、東北の被災地の事を考えれば、あまりにも遅いです。

冒頭で平成24年度予算と、第4次補正予算が提出されます。

ここで、問題があります。

そう問責決議を受けた2閣僚が交代していません。

初日から、審議ストップの可能性があります。

だから開催日を遅めに設定したのでしょう。

来年度予算案が通らなければ、苦しむのは東北の人たちだぞと・・・

被災者を人質にとっています。

頭痛くなりますよね。どこの国民のための国会なんでしょう?

なんとか、審議入りしたとして今度は予算の方に問題があります。

昨年の特例公債を通すための3党合意の「こどものための手当」、「農家の戸別所得補償」、「高校の無償化」

これが、解決されていませんので、予算委員会は確実に紛糾します。

赤字国債について平成23年度予算案の当初予算の44兆円を上回らないようにするとしていて

一見すると44兆円を守れているようですが、例の消費税増税分の先食い国債2.6兆円の問題を合わせて

実際は46.6兆円の赤字国債ではないか?消費税増税がハッキリ決まっていない中で消費税の先食い2.6兆とはどういうことだ!

ということも紛糾するでしょう。

また、八ッ場ダムをはじめとしたマニュフェスト違反でも紛糾するでしょう。

もはや紛糾だらけ問題だらけです。

また第4次補正予算の中にTPP参加のための農家への補助みたいな項目がありましたので

これについては、TPPに反対している与党内からも異論がでて、紛糾します。

予算案以外でも

国家公務員の給与の引き下げ法案

国会議員の定数削減法案など

臨時国会で積み残した法案で紛糾するでしょう。

つーか、連合が人事院勧告を拒絶するために簡単に国家公務員の給与の引き下げなんてできないだろうし

国会議員の定数削減だって今まで全く手をつけた様子が無いので2ヶ月やそこらでまとまる話じゃないし・・・

そこを何とかクリアーし・・・・(もはやギャグですね 爆笑)

めでたく3月2日までに衆議院で予算がとおると、参議院をへなくても予算は成立します。

さて、ここからです。当然この時に消費税増税へ向けての関連法案が提出されるでしょう。

先ほど小沢一郎ら反対派の一定の条件というのは、

おそらく党議拘束をしないで採決するくらいになるのではないかと予測します。

本番は、3月だという発言もありましたので・・・

幹事長は、輿石東で小沢派です。総理大臣が求めても党議拘束はかけないでしょう。

離党した民主党議員が10名程度いた場合

衆議院で60~70人程度造反議員がでると衆議院をとおらずに、廃案になります。

廃案になれば、次の通常国会まで待たなければいけませんので2013年度からの増税に間に合いません。

となると、衆議院選挙を2013に確実に実施しなければならないので

選挙を意識した反対派がメチャクチャ増えて与党内世論も増税反対が多勢を占めるでしょう。
今回をのがせば民主党で消費税増税はほぼ不可能になります。(今だって不可能に近いと思っているんだけれど)

なんとか衆議院をとおったとしても、

野党がマニフェスト違反をたてに参議院を通さないでしょう。

今の民主党に衆議院で再議決する力はありません。廃案です。

さて、予算案の方はとおったとしていますが、これだけでは、予算は執行できません。

そうです。予算を裏付ける収入、赤字国債発行のための特例公債法案が必要となってきます。

これには、衆議院の優越はありませんので、今年も菅総理大臣の首を差し出し8月26日にようやく成立しました。

予算では衆議院の優越で、口を出せなかった野党もここではとうぜん3党合意の不履行及び

消費税の先食い国債を問題にして

何が問題かというと44兆円を守るといった赤字国債が守れてないじゃないかという問題ですね。

3月中の予算の参議院通過を条件に野田総理大臣の辞任、解散総選挙をもとめるでしょう

なにしろ消費税増税法案がとおらなければ、消費税の先食い国債を赤字国債に組み替えないと

歳入欠損が起こってしまいます。

財務省汚いですね、消費税先食い国債を予算案にもることで、消費税増税の既定路線化と
財政規律を守るとの一石二鳥を狙っています。
つまりは消費税増税をしなければ財政規律を守れないぞとの野党に対する脅しです。
見え見えなので野党も引っかからず、逆にその点をついてくるでしょう。

最近つくづく思うのですが、官僚って頭いいように見えてバカなんじゃないですかね?
勉強はできるけど知恵が足りないって感じで・・・


野田総理大臣への問責決議もここで提出される可能性が高いのではと予測します。

消費税増税へのハードルがいかに高いのかわかりますね。

ちなみに①と②の段階で、解散総選挙の可能性があると考えています。

会期末が6月21日ですので、そこでも解散の可能性があります。

なにしろ素案づくりの段階で年内に取りまとめすらできない状況になっていますので

このとおりに話が進むとも考えられません。

どうもここ2,3日で離党した民主党国会議員の受け入れ先の野党が誕生しそうなので

野田総理大臣が消費税増税を狙った解散総選挙となった場合

そこに避難する民主党議員が続出するでしょう。

離党者続出なわけです。

巷では6月解散ですが、私の予測では3月解散が一番有力な気がしています。期待を込めてですが・・・

もちろん、野田総理大臣が延命だけに消費税増税を諦めて居座るというめちゃくちゃ怖い予測もあります。

この場合は消費税をあげるぞあげるぞと掛け声だけの人間になりますので

財務省がサボタージュするでしょうけれど・・・

さて、我々は、野党がやりやすいように消費税増税反対、野田政権反対を訴え続けるのが大事な仕事なのです。

そうしなければ、マスコミに捏造されて消費税増税が通ってしまいます。

らくはできませんねぇ・・・・・頭痛い。

拙文を最後まで付き合って下さりありがとうございました。