※この日記は以前書いたものを、書きなおしたものです。【TPP】海外の報道
TPP参加国の今の動向なんて分野は
大手マスコミが真っ先に取り組まなければならない特集であり
それができなくなっている今のマスコミは存在の価値すらないでしょう。
朝日新聞の記事です。
※引用元の題名は太字で、内容の記事は赤字でイタリックとします。
TPP妥結まで「1年」 米代表、交渉時期ずれ込み示唆
http://www.asahi.com/business/update/1027/TKY201110270205...
TPP交渉は、来月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議にあわせて「大枠合意」を演出する見通しだが、
例外規定などをめぐり詰めの交渉が遅れている。
記事では、このことについて日本が最初からルール作りに携われると
好意的に書いていますがそんな簡単な話なのでしょうか?
TPPが国内の制度壊す 豪・NZで批判 薬価抑制 米業界が敵視
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2011-10-19/2011101901_...
赤旗の10月19日の記事です。
オーストラリアと米国の自由貿易協定(FTA)の交渉で、米側がPBSをやり玉に挙げました。現在のTPP交渉で再び蒸し返されかねません。「オーストラリア公正貿易投資ネットワーク」は、「健康を売り渡すな」と、TPP反対を訴えています。
ニュージーランドでも事情は同じです。医薬品管理庁(PHARMAC)が医薬品を買い入れ、安く供給する制度があります。TPP交渉で、この制度も米側の標的にされています。
国民が、アメリカの多国籍企業に国民生活を壊されるという憤りは
日本国民だけのものではなさそうです。
NZの反対派のデモとDiscussionです。
【ニコニコ動画】【TPP】怒りの声がニュージーランドでも拡がる、TPP断固反対【政治】
これを見ると日本のデモの方がはるかに規模が大きいですね。
日本の方がTPPの危険性に気がついている人がはるかに多いってことなのでしょう。
TPPの交渉自体も遅れに遅れています。
TPP交渉、袋小路の恐れきょうからペルーで会合 米に慎重論
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/111019/mca111019050100...
sankeibizの10月19日の記事です。
驚くなかれ推進しているはずのアメリカに慎重論が出ているという話です。
ここでは5月に大筋合意をする予定だったのが
半年遅れて11月になったと報道しています。
5月を先送りし11月になり、
本日の朝日新聞の記事はもっと遅れそうだとのことです。
こうやって記事を並べていくと、TPPの進捗状況が詳しくわかってきますね。
大手マスコミの得意技が捏造とはいえ、事実がなければ記事はかけませんからね。
・・・最近は日付だけで書いているような気もします。すでに創作神話ですな。
米国自身も大統領選を控え、砂糖や乳製品など国際的競争力のない産業に配慮する必要があり、「米国は関税ゼロの枠組みには入れない」(亀井静香国民新党代表)
どうも遅れの原因は大統領選に有りそうです。
オバマが就任したてだったら話は問題なく進んだでしょう。
ただ就任したてだったら他国の国民との関係を壊すTPPなんて馬鹿な考えを起こさなかったと思います。
今、TPPに反対している人たちはアメリカにいい感情を抱いていないでしょう。
それは両国間に決していい影響を与えません。アメリカの大統領だって馬鹿じゃないでしょう。
(なにげにすごい発言だなw)
反対の原因については日本農業新聞で詳しい記事があります。
米国TPPの実態 議会の優先順位も低い (10月13日)
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_...
JA全中の萬歳章会長らJAグループの代表団は9月中旬、米国・ワシントンを訪れ、農業団体、政策の専門家、国会議員と相次いで会談した。狙いはTPPの本音を聞き 出すためだ。
代表団が会談したのは、全米最大の農業団体、米国ファームビューロー連盟と家族農業者が集まる米国ファーマーズユニオン、豚肉、米、生乳の品目別の団体。代表団は、関税撤廃を基本とするTPPに断固反対の立場を表明した。
それに対し、米国ファームビューロー連盟のストールマン会長は「TPPの米国経済へのメリットは多くない」と断言。さらに「日本の参加を望まないし、(関税撤廃が基本の)今の状況で日本が参加できるとも考えていない」と述べた。TPPへの考え方は「静観」状態だという。むしろ、これまで締結した各国との二国間交渉の合意内容がTPPで崩れることに危機感を示した。米国ファーマーズユニオンも「TPPは家族農業に悪影響を及ぼす」と懸念を表明。会談したいずれの農業団体も「交渉に参加するかどうかは日本の判断次第」と強調し、日本に参加を迫るような場面はなかった。
驚いたことに、アメリカの農家ですらTPPに危機感を抱いているということです。
これで10月19日のsankeibizの記事と見事につながりましたね。
アメリカ国内でも、TPPに対する猛反対があります。
2度目の大搾取?
太平洋版NAFTAが始まればすぐに何百万もの仕事がアメリカから流出するだろう。(この記事は2011年9月7日のもの)
http://asnyaro.blog129.fc2.com/blog-entry-363.html
・多くの諸外国では奴隷のような賃金で働かせるのは全くの合法だ。何でアメリカの労働者に地球の裏側の労働者の10倍から20倍もの賃金を払う必要がある?
・多くの諸外国では労働者の健康についてケアする必要がない
・多くの諸外国では環境規制について心配する事が無い
・多くの諸外国では労働規制について心配する事が無い
・多くの諸外国では”お役所的手続き”に対処するのはアメリカ向けの時だけだ
これはウォール街のデモの主張となんら変わる所がありません。
【ウォール街デモ】就職難が火種 夢失った米中間層「SOS」 - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111013/amr11101321340...
つまり、日本のマスコミが大騒ぎするほど
アメリカの方もTPPに積極的ではないということです。
また、日本農業新聞はこうも書いています。
米国の農業政策の専門家は議会の動きをこう説明した。「米国議会の優先事項はパナマ、コロンビア、韓国との自由貿易協定(FTA)批准だ。農業法の期限切れ、財政赤字削減の問題もあり、TPPどころではない。来年は大統領選挙を控えており、TPPの議会の批准は早くても2013年以降だ」。農業団体も「オバマ大統領は、不景気で人気がない。TPPは人気回復手法の一つでしかない」と冷ややかに語った。
「オバマ再選」も見えなくなった米政治の混迷
http://www.fsight.jp/article/10698
オバマ大統領の再選の可能性はありますか。
http://okwave.jp/qa/q6954642.html
人気の無いオバマ大統領の選挙対策のために
売国する民主党が全く理解できません。
国のあり方を変えるほどのTPPです。
もし本気でとりくむなら次の大統領を見据えて動くのが国益でしょう。
それまでアメリカに何を言われてものらりくらりとした対応が正解でしょう。
「急がなければバスに乗り遅れる」は先の見えない詐欺師の言葉でしょうね。
しかもすでに乗り遅れている!
東京新聞:TPPルール 主張困難 米「参加承認に半年」:経済(TOKYO Web)(元記事は消えていますので保存したものです。)
内部文書によるとUSTR高官や米議会関係者は、事前協議は「米政府と議会が時間をかけ非公式な協議を行う」とし、
日本政府のTPPへの姿勢を歓迎できる見通しがついて「初めて九十日の期間に入る」と説明している。
日本を受け入れるため、現在、米国やチリ、豪州など九カ国で進行中のTPP交渉を遅らせることは望ましくなく
「既に参加期限は過ぎた」と明確に述べている米議会関係者もいる。
TPP参加を後押しする経済産業省などはこれまで
「早期に参加して有利な条件を獲得すべきだ」と主張。
しかし、APECで参加を表明しても、交渉参加できるのは早くて来年の夏前。
九カ国は来夏までの合意を目指している。
日本が加わった段階ではルールの細部まで議論が終了している可能性が大きい。
さらに激しい反対運動を目の当たりにしたアメリカ議会からアメリカ政府に対し日本の参加について疑念が出ています。
※外交の権限は、アメリカ議会の上院にあります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%...
米超党派議員がオバマ政権に要請「日本とのTPP交渉開始の判断は慎重に」 http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK80405552...
これでは交渉参加協議にどれ位時間がかかることか。。。来年の5月に最終合意と言われていますので
すでに出来上がったTPPに参加するというウルトラCをしなければならない可能性が高くなりました。
まぁ1年近く遅れるそうということなので、ひょっとしたら最後の方にちょこっと参加できるかもしれませんが
それでも、もうすでに決まった中で自己主張するのは不可能ですね。
私はこうも考えています。オバマにすらTPPを進める意思なんて大して無くて
自分の生まれたハワイで、日本を屈服させたぞという選挙対策のためのセレモニーに使われるだけではないのかと
ちょうど11月から来年の大統領選挙戦に入りますからね。
日本と韓国を屈服させたという形を欲しがっているだけでしょう。
極端な話オバマにしても日本が参加するしないなんて大して問題にしていないんじゃないかなとこの日記を書き進めて感じました。
こんなことTPPへ旗振りしている日本のマスコミは絶対書きませんからね。
案外アメリカの農家がTPPに猛反対したらあっさりやめてしまう可能性だって捨て切れません。
あくまで推測になりますが、日本の賛成・反対両派が、思っている以上にTPPの議論は進まないのではないでしょうか。
もちろんだからといって安心は決してできませんが。。。
そうするとあっさりあそこまで酷いFTAを結ばされた韓国がかわいそうになってしまいますが、
TPPは9カ国利害関係の調整が必要と考えるとそうそう簡単に合意できそうにありません。
オバマに変わる新大統領があっさり
米国の利益にならんTPPなんぞやらん、なんて言い出すってことだって
米国民の動向を考えれば十分に考えられます。
さらに、日本の激しい反対運動をまのあたりにしたアメリカ議会が、日本の参加について疑念を持っています。
先ほどのロイターの記事からの引用ですが、
米国は日本政府が本気で市場を開放し、米自由貿易協定(FTA)が求める高い水準を満たす用意があるのかを十分確認する必要があるとしている。
十分な確認とは何をさすでしょう?
ひょっとしたら交渉参加にあたってアメリカ政府は、国会の議決を求めてくる可能性もあります。
総理大臣の参加表明が、国の意見ではありませんよね。
仮に合意に至ったとして農業新聞では批准の時期が2013年と言われています。
その年は衆議院選挙がある年です。それより遅れれば選挙後の話になります。
早くなったとしても2012年の後半にはなっているでしょう。
民主党の国会議員にとっては地獄の釜の蓋(衆議院選挙)が開いています。
日本の農家の皆さんは、自分たちに牙を向いた国会議員に票を入れるほど余裕はありませんよ。
日本を愛するものも誰を支援するか誰を落とすかしっかりと考え運動していかなければなりません。
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