やはりこの手の本は、後の批判が必ず出るから確定的に物事をかけないのでしょう。
それだけではなく、中国の統計数字のでたらめさも確定的にできない原因のひとつになっています。
著者は80年代から活躍しているベテラン中のベテランです。
チャイナウォッチャーとなっていますがベテランジャーナリストの一人でしょう。
この著者のすごいところは、自分の足で情報を稼いでいることです。
情報の収集についても無料の中華新聞(日本でもかなりの種類が出ているそうで驚きです)
そしてこまめに国内外のマスコミからの情報も欠かさずにチェックをしています。
そして、それを色眼鏡をかけずに素直に分析しているところなんかは円熟のきわみといっても
過言ではないでしょう
さて、内容といえば、中国経済、軍事突き詰めて言えば中国という国家そのもののでたらめさを
具体的な数字を並べ事細かく描き出しています。
そして、中国は、近い将来、まず間違いなく崩壊すると判断しています。
最後の章は、崩壊しつつある中国へのわが日本の対処方法を記述しています。
この章だけは雰囲気がまったく違い
ある意味揶揄している中国のでたらめさと違い真剣みがあります。
著者の立ち位置がわかる章です。
この本を読んで二人の若い評論家の最近の著書と被りました
一人は経済を事細かく分析し中国の崩壊を予見し
もう一人は歴史分野から中国共産党の崩壊を必然的に著述しています。
どの本もさまざまな立場から同じ結論に至っているのは大変興味深いです。
あわせて読まれることをお勧めします。
上念 司
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